三谷商事株式会社 ビジュアルシステム部

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開発システム 事例パソロスコープお客様の声
川崎医科大学・呼吸器内科学教室様

弊社のバイオマーカー画像解析ソフト『パソロスコープ』を研究に活用されているのは、川崎医科大学呼吸器内科学教室の大植祥弘先生。免疫腫瘍学を専門とする先生は、外部の病理の先生方の協力を得ているという病理組織解析の効率化や平準化を目指し、2017年8月にパソロスコープを導入されました。現在も、先生のご指導の下でソフトのブラッシュアップを進めている最中です。

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一研究者でも手の届くような解析システム。
肺がんにおける免疫染色評価の標準化に期待。

 「がんは自己の免疫システムに認識されており、その免疫力を使えばがんを治療できるのではないかという『がん免疫治療』に関する研究を行っています」。大植先生は自身の研究領域である「免疫腫瘍学」をこう説明します。
 がんの診断や治療に関わる病理組織の解析は、基本的に病理検体に対してさまざまな抗体を使った「免疫染色」を行った後、病理の先生方が色の強度や分布を評価するという流れで成り立っています。
 近年は、肺がんにおいても免疫染色が免疫療法のバイオマーカーになりうるという報告がされているものの、評価の標準化が課題だと先生は指摘します。「病理医や施設によって異なる結果が出るという現状があり、自動的に強度や分布を評価できる方法について調べていました。一研究者でも手の届くようなシステムがなかなか見つからなかったのですが、教室と取引のある業者さんからパソロスコープを紹介してもらったのです」。

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川崎医科大学 呼吸器内科学教室(講師)
日本呼吸器学会 呼吸器専門医・指導医
日本アレルギー学会 アレルギー専門医
大植祥弘 氏

顕微鏡用カメラとパソロスコープを連動。
ワンクリックで画像取得、スピーディな解析に。

 当社担当者がデモ機を持ち込んだところ、直感的に「使えそうだ」と感じたという大植先生。その決め手は何だったのでしょうか。
 「病理の先生方は顕微鏡から得られる情報を基に、自身の視覚によって色の強度や分布を評価しています。パソロスコープも同様の仕組みで画像情報を解析しますが、強度や分布を色分けし瞬時にカウントしてくれることにメリットを感じました。国産のソフトウエアで『共に開発を進められるのでは』と安心感が得られたのも大きかったです」。
 もっとも、大植先生に初めて見ていただいたバージョンは、HER2/ER・PgR/Ki-67 などを解析対象としており、先生の研究に深く関わるPD-1/PD-L1 の発現率、リンパ球の浸潤などの情報を得る機能を十分には持ち合わせていませんでした。
 そこで当社は、先生から要望を伺い改良を加え継続的なアップデートを実施。現在はパソロスコープを顕微鏡用カメラと連動させ、ワンクリックでカメラから画像を取りこむことでスムーズな解析作業を実現しています。

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 「改良は大変だと思うのですが、ボタン、スクロールバー、ちょっとしたコマンドなど、他のシステム会社さんだったら聞いてもらえなさそうな細かなオーダーに応えてくれるのがありがたい。仕様を盾にカスタマイズに応じてもらえないようなケースも多い中、ここまで対応してくれる会社は聞いたことがないです」。

将来的には、AI と組み合わせて進化する学問。
ビッグデータの構築が、免疫療法の発展につながる。

 現場とキャッチボールをしながらソフトを進化させるという当社の姿勢に魅力を感じてくださっている大植先生。価格についても感想を寄せてくださいました。
 「トップジャーナル(権威ある学術誌)の掲載論文を研究に応用しようとしても、使われたツールが非常に高価な物だと、論文を発信した施設でしかできない研究という話になってしまいます。科学というのは若手からいろいろな発見が出てくるものなので、ツールは若手研究者が応用できる価格で、精度が高いことが理想です」。

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 先生によると、免疫療法に関する臨床試験は世界中で3000 件以上行われているとのこと。
 「将来的には人工知能(AI)と組み合わせて発展する学問となるでしょう。しかしそのためには、一つ一つの検体から得られる解析結果が緻密であることが重要です。人間の視覚だけに頼ったファジーなデータでなく、標準化された評価基準に則った『ビッグデータ』の構築が、免疫療法の発展につながるのではないでしょうか」。
 PD-1/PD-L1 経路をはじめとする免疫抑制経路の解明を進めることが、免疫抑制にブレーキを掛ける「免疫チェックポイント阻害剤」の進化にもつながると大植先生。当社はこの先も、呼吸器内科学教室様が掲げる「新規の免疫抑制解除型がん免疫療法により、世界の肺がん患者に福音をもたらす」という目標をソフトウエア面からお手伝いしてまいります。

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