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開発システム 事例

パソロスコープお客様の声
京都府立医科大学附属病院 病院病理部・病理診断科様

細胞の数を計測する、それは病理にとっては「手動」の世界でした。顕微鏡をのぞいて、カウンターを押す作業に対して京都府立医科大学附属病院 病院病理部・病理診断科の小西 英一部長は「もっと効率的に、目視でぱっとわかるようにしたい」との要望をお持ちでした。そこで弊社のバイオマーカー画像解析ソフトウエア『パソロスコープ』をおすすめし、導入いただきました。

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パソロスコープ数台導入で、作業者のストレスが軽減

これまでKi−67、ER/PgR、HER2 などのバイオマーカーの解析は手動計測が一般的で、多くの人と時間を必要とするのが当たり前となっていました。 京都府立医科大学附属病院様も同様で、病院病理部・病理診断科の先生や専任のスタッフたちが目視のカウント作業を行っていたのです。しかしここ数年乳癌検査が増え、同部の小西部長のもとにKi-67 スコアリングの依頼が倍増。 「1例にかかる時間が増えてしまい他の症例の診断に入れない。なんとかしなければと大きな課題になっていました」。同部ではこれまで他社の画像解析ソフトを試みたものの、海外製で高価格、ソフト自体に変更を加えられず自由度がないことが難点だったそうです。「高価格のため1台分しか購入できないのでは1台を巡って作業者の時間が制限される。それでは解決になりません。 それに比べてパソロスコープは海外製の約3分の1程度の価格です」。作業者が机から移動することなく、普段使うパソコンから検査結果を出す作業フローも実現。 パソロスコープは作業の時間短縮だけではなく、仕事の効率を上げ、作業者のストレス軽減に繋がりました。

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京都府立医科大学付属病院病院病理部 部長
小西英一氏

「手動でカウントする時間がもったいないと思っているなら、パソロスコープを入れたほうがいいです。病理部の場合は想定以上に検査数が増えたので導入しました。」

個人の感性に頼らず、検査方法の基準を決めるきっかけになった。

小西部長は導入にあたり、もう1 つの狙いをお持ちでした。それは同部における検査方法の標準化です。
これまで同部では「このやり方で行こう」と検査方法をある程度統一していたものの、全員が全く同環境で検査しているわけではありませんでした。学会 で発表された数値にばかり目が行き、全体が見えていないことも小西部長は危惧していました。免疫染色法でよく染まる細胞もあれば、そうでない細胞もあ ります。一症例に何分かけたらいいのか、何個カウントしたらいいのか、きりがない作業を改善したかったそうです。
「パソロスコープを入れることで個人任せだった目視と感度を統一できたことは大きいです。部内でも誰が何を標準にすべきか、必要になってきた頃でした から、このソフトをきっかけに私たちの基準をある程度明確化することができました」医療機関によって染色方法や判断基準が異なる病理学の世界。作業者 の能力の差や見立てに左右されることも予想されます。しかしパソロスコープは導入した施設に合わせて基準を設定できる特徴を持ちます。小西部長からは 「出た数値について意見を求められたとき、『京都府立医大 病理部の基準がこれです』と言えるようになりました」と喜びの声が聞かれました。
パソロスコープの測定値とともに、それぞれの症例を病理医が診断、十分な確認をした上で担当医に伝えます。担当医はそれらを元に治療法を選択します。 パソロスコープで出力した数値や画像は、治療を方向付ける素材にすぎません。数値や画像が患者の目に触れることもあり、パソロスコープで取り込んだ画像 が、患者に症状や治療法を説明する手助けにもなっているようです。

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要望をもとにソフトを更新でき、サポートが身近にいる

小西部長に導入前と導入後の感想を伺うと、「簡易な操作による作業時間の短縮と標準化、これまでの希望を実現できた」と力強いお答えをいただきました。
ある程度の症例数がきても、パソロスコープに通せば比較的短時間で作業が 完了します。ソフト独自のアルゴリズムを応用し細胞数をカウントできたり、その基準値を医療機関ごとに設定できたり。ワンクリックで色の変更や調査が できるシンプルな操作も好評です。「画像がモニターに映し出されるので目視の確認もやりやすくなりました。標準的な手順は作りましたが『おおよそ、だ いたい』という幅を持たせています。どうしても手作業でしなければいけない部分はありますね」。ソフトの力に頼らず、人間の目視も必要だと説きます。
弊社のカスタマイズ力に対する評価の声も頂きました。「導入後、解析結果を電子カルテに出力する機能を依頼しました。海外製だとまずできない相談で す。近くでサポート対応してくれるうえ、私たちの病院のシステムにも合わせてもらえました。ソフトの応用力と対応は三谷商事さんの自社開発だからでき ることでしょう。心強いです」と信頼の言葉を寄せてくださいました。

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病理診断用の既存PCにパソロスコープを導入。イニシャルコスト削減につながった。

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